
近年、車の価格はますます高騰しており、高すぎて買えないと悩む人は少なくありません。また、車購入は、頭金や維持費用に加え、税金や保険料といった費用も重荷となりがちです。
この記事では、車が高額化している理由や、高すぎて買えない原因について解説します。費用面から車購入を諦めている人に向けて、安価に車に乗る方法も紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

車は高すぎて買えない?

近年、車の価格が高騰していることが話題になっています。かつては200万円台で購入可能だった車が、いまでは300万円台を軽く超えるケースも多く、軽自動車でも200万円近くに達することもあります。
価格の上昇は顕著で、一見、単に材料費の増加によるものと思われがちですが、実際にはそれだけではなく、さまざまな要因が関係しています。
車が高額化している3つの理由

車が高額化している理由を具体的に挙げると、主に次の3つが考えられます。
|
項目ごとに詳しくみていきましょう。
1.生産コストの削減が難しいため
車離れが進み、売り上げが減少する中、大量生産によるコスト削減の戦略が難しくなっています。同時に、半導体や部品、物流費の高騰、さらに円安による原材料コストの上昇が生産コストを押し上げ、車両価格の高騰に直結しているのです。
メーカーはコスト削減に努力していますが、これらの要因が組み合わさることで、価格の上昇を避けることが困難な状況にあります。
2.先進技術が搭載されているため
現代の車は、自動ブレーキや衝突被害軽減制動制御装置など、最先端の安全技術が搭載されており、開発コストも高額化する要因のひとつです。これらの技術は、交通事故の削減を目指す国土交通省の取り組みや、2021年11月以降に義務付けられた新型国産車の基準を満たすのに不可欠なため避けられません。
また、環境に配慮したハイブリッド車などの電動化推進や、消費者の求める機能や性能の向上も、車両価格の高騰につながっています。
3.物価や人件費が高騰しているため
製造業をはじめとした多くの業界で、人件費の高騰に直面しています。日本の企業だけでなく、海外に生産拠点を設けているメーカーや部品供給会社も、現地の運転手や作業員などの人手不足により人件費が上昇しています。
今後も車の価格は上がっていくとみられるため、車を購入する際は資金プランを計画的に検討していく必要があるでしょう。
車が高すぎて買えない3つの原因

続いて、車が高すぎて買えない原因を紹介します。主に次の3つが挙げられます。
|
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
1.年収に対して車が高額である
車を購入する際の価格目安は、年収の半分以下とされています。加えて、生活費などの必要経費も考慮する必要があります。
たとえば、年収200万円の場合は80万〜100万円、300万円なら120万〜150万円、400万円の場合は150万〜200万円程度が購入可能な価格帯です。
従って、欲しい車が年収の半分を超える場合は、車選びを見直すことが重要です。生活を圧迫しない範囲での賢い車の選択が、経済的な安定につながります。
2.ローン審査に通らない
ローン審査に通るかどうかは、年収と車両価格のバランスだけではありません。たとえば、若い世代の場合、勤続年数が短いことなどが審査に通らない理由になることもあります。
また、ローンの借入額や返済額には目安が存在し、「住宅ローンなど他の借入を含めて年収の25〜35%程度まで」とされています。年収が400万円未満の場合は、借入額を年収の25%程度に抑えることが審査通過のポイントです。
これらを踏まえ、ローン申請時には自己の経済状況を慎重に評価し、無理のない計画を立てましょう。
3.維持費がかかる
車の所有には、自動車税、保険料、燃料代、駐車場代、定期的なメンテナンスや車検費用など、維持にかかる費用も必要です。ローン返済がある場合は、これらの維持費を加えた総額が家計に与える影響を考慮しなければなりません。
一般的には、維持費は車両価格に比例し、月々2〜3万円程度が目安とされていますが、生活が苦しくならないよう計画的に管理することが重要です。車を購入する前に、維持費を含めた総額を把握し、長期的な負担が自身の経済状況に見合っているかどうか確認しましょう。
お金がなくても車に乗る4つの方法

車が高額化している理由や買えない原因を挙げましたが、お金がないと車に乗れないわけではありません。ここでは、すこしでも安く車に乗る方法を紹介します。
|
項目ごとに詳しくみていきましょう。
1.オプションやグレードを見直す
車の購入予算額と見合わない場合、オプションやグレードを見直すことは解決策のひとつです。
同じ車種でも、グレードを下げることによって、手の届く価格帯になることがあります。また、必要ではないオプションを外せば、購入価格を下げることが可能です。
たとえば、最低限の機能のみで十分な場合、ヒートシーターや高級オーディオシステムなどの高価なオプションは必要ないかもしれません。また、純正オプションではなく、あとから追加できる社外品を選ぶことでコストを削減できる場合もあります。
さらには、似た機能を持つ他メーカーの車種を検討するのもコスト削減につながります。必要条件を見極め、さまざまな車種やグレード、オプションから比較検討することで、予算内で満足のいく車を見つけられるでしょう。
2.新古車を検討する
新車価格では高くて買えない場合、新古車という選択肢があります。新古車(登録済み未使用車)とは、新車登録はされていますが、実際は使用していないため、新車同様の品質を期待できる中古車です。
新古車は一般的な中古車に比べると価格は高めですが、新車と比較するとコストパフォーマンスに優れ、走行距離が少なく、使用感がほとんどないという大きなメリットがあります。しかし、流通量が限られているため、ボディカラーやオプションなどの選択肢は新車ほど豊富ではありません。
従って、希望する車種や条件に合致する新古車が見つかれば、新車同等の品質をより手頃な価格で享受することができるでしょう。
3.中古車を探す
中古車は、新車と比較して大幅に価格が下がっているため、限られた予算内であっても、希望する車種やグレードの車を見つけやすくなります。
ただし、価格が安いからと言ってあまりにも古い車や、事故歴のある車を選んでしまうと、あとから高額な修理費がかかるリスクがあるため注意が必要です。車両の状態をしっかりと確認し、信頼できる販売店から購入しましょう。
中古車であっても、2〜3年落ちのような比較的新しい年式で走行距離の短い車を選べば、新車同様の満足を得られる可能性が高くなります。
4.カーリースを利用する
購入にこだわりがなければ、カーリースを利用するのも方法のひとつです。最近では、比較的安価な月額料金で新車をリースできる会社も増えています。
契約期間中は月々定額でマイカーと同様に車を利用できるため、頭金や大きな一時金を準備する必要がありません。また、ローン購入と比較しても、カーリースの方が安い月額料金で車に乗れる場合があるため、興味があれば無料見積もりを取ることをおすすめします。
車が高すぎて買えないでよくある3つの質問

最後に、車が高すぎて買えないでよくある質問にお答えします。
|
それぞれ詳しくみていきましょう。
質問1.車が高すぎて買えないけど乗る方法はある?
車を購入せずに乗る方法として、レンタカーやカーシェアリング、カーリースが挙げられます。
レンタカーやカーシェアリングは、必要な時だけ車を借りることができるため、維持費を節約しつつ車を利用したい人に最適です。特に、日常的に車を使用することが少ない場合、コストパフォーマンスに優れています。
カーリースは、車を定額の月額料金で使用できるサービスで、頭金やボーナス払いなどの初期費用を抑えられる点が魅力です。レンタカーやカーシェアリングと異なり、契約期間中はいつでも自由に車を利用できるため、マイカーと同じ感覚で車を持つことができます。
質問2.ローンを組みやすくする方法は?
車を購入する際、ローン審査をスムーズに通過するためにはいくつかの方法があります。
まず、借入額を抑えることが重要です。可能であれば、頭金を多くして借入額を減らしたり、他の未払い負債を清算しておくことを推奨します。
次に、返済プランを賢く選択しましょう。返済期間を長く設定すれば月々の返済額を減らすことが可能ですが、その一方で支払総額の増加につながります。それでも、返済負担を減らすことで、金融機関からの返済能力に対する評価が高まるため、審査に有利に働くことがあります。
また、保証人を立てるのも手段のひとつです。新社会人など安定した収入が確立していない場合、信頼できる保証人を用意することで、ローンの承認を得やすくなります。保証人は審査の対象となるため、経済的に安定しており、負債が少ない人を選ぶことが重要です。
質問3.車のローンはいくらまで組める?
車を購入する際のローンの借入限度額は、一般的に年収の30〜40%までとされています。これを超える車の購入を検討している場合は、いくつかの対策を考えましょう。
たとえば、より多くの頭金を準備する、保証人を設定する、またはコストパフォーマンスに優れた中古車を選ぶといった方法があります。こうした対策により、自分の経済状況に合わせて最適なローンプランを選ぶことが重要です。
なお、次のページでは、自社ローンの平均的な支払い回数や限度額の目安、利用するメリット・デメリットまで詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
まとめ

近年、車の価格は高騰しており、車に乗りたくても高すぎて買えないと悩む人は少なくありません。コストを最小限に抑えるには、車種のグレードやオプションを見直したり、新古車や中古車の購入を検討したりすることが有効な選択肢となります。
また、初期投資や維持費用の面で負担を感じる場合は、カーリースを検討するのもよいでしょう。カーリースは、高額な購入費用や税金、保険料などの支出を抑えつつ、新しい車に乗ることが可能です。
なお、車の購入に関するローンでお悩みの方は、当社「KSTオート」へご相談ください。お客様のニーズにあわせて、最適な自社ローンをご提案いたします。

留言