カーローンを検討している方で、どの種類のカーローンが自分に合っているのか、金利の相場はどのくらいなのか知りたい方もおられるのではないでしょうか。
カーローンにはいくつかの種類があり、それぞれの返済条件や金利が異なるため、日々の返済額や総返済額に大きな影響を与えます。
本記事では、カーローンの種類と金利相場や返済額の計算方法、選ぶ際のポイントをご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
カーローンの固定金利と変動金利の違い
マイカーローンには、返済期間中に金利が変わらない「固定金利型」と、景気に応じて金利が変動する「変動金利型」の2つがあります。
ローン開始時の金利が変動せず、毎月の返済額を一定に保てるため、返済計画を立てやすい。しかし、市場金利が下がっても恩恵は受けられず、変動金利型よりも金利が高めに設定されている場合が多い
半年ごとに金利が見直されるため、金利が低い場合は総返済額を抑えられ、景気が悪化して金利が上がると、返済負担が増えるリスクがある。短期間での返済を考える人や、金利の変動に対応できる余裕がある人には変動金利型が適している |
カーローンの種類と金利相場
次は、カーローンの種類と金利相場について解説します。
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それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
銀行系のマイカーローン
銀行系自動車ローンは、銀行や信用金庫が提供するローンです。一般的に、ディーラーローンよりも金利が低く、2%〜5%が相場のため、返済総額を抑えられます。
また、車の所有者が本人名義になるため、車を手放す際の手続きがスムーズです。しかし、審査は厳しく、信用情報によっては審査に通らない可能性があります。
さらに、審査に時間がかかり、即日対応が難しいため、車の購入とローン手続きを同時進行する場合は、早めの申込みが必要です。
ディーラーローン
ディーラーローンは、ディーラーや中古車販売店で車を購入する際に利用できるローンで、審査が通りやすく手続きがスムーズなのが特徴です。金利は、銀行系の自動車ローンよりも高く、6%〜9%程度が相場となります。
また、車の購入時にローン契約をまとめて手続きできるため、利便性が高いです。
ローンにはフルローンと残価設定ローンの2種類があり、頭金なしで全額借り入れるフルローンや、残価を設定して借入額を減らす残価設定ローンが選べます。
しかし、完済するまで車の所有権が得られないため注意が必要です。
自社ローン
自社ローンは、中古車販売店が独自に提供するカーローンで、銀行系やディーラーローンに比べて審査が通りやすいのが特徴です。アルバイトや非正規社員など、ほかのローンでは審査に通りにくい方でも利用できます。
金利は基本的に0%ですが、車の購入代金に金利相当額が上乗せされる場合があり、総支払額が高くなる可能性があります。また、短期間での返済や、保証人を求められる場合もあるため、契約前に詳細を確認しましょう。
なお、自社ローンの金利がゼロな理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
カーローンの返済額の計算方法
カーローンの返済額を計算する際には、借入金額、金利、そして返済期間が大切な要素です。
借入金額×金利×返済年数÷2
借入金額+利息の合計
総支払額÷支払回数 |
たとえば、借入金額が大きい場合や金利が高いと、返済総額も増加します。返済額を計算する際は、返済期間や金利が家計に与える影響をしっかりと把握しておきましょう。
カーローン返済額のシミュレーション例
ここからは、カーローン返済額のシミュレーション例をご紹介します。以下の条件における年利ごとの利息や総支払額、月々の返済額は以下のとおりです。
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金利 | 利息 | 支払総額 | 月々の支払額 |
1% | 75,000円 | 3,075,000円 | 51,250円 |
3% | 225,000円 | 3,225,000円 | 53,750円 |
5% | 375,000円 | 3,375,000円 | 56,250円 |
カーローンを選ぶ際のポイントは5つ
次は、カーローンを選ぶ際のポイントについて解説します。
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それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.返済方式
ローンの返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」という2つの選択肢があります。
毎月の返済額が一定で、返済計画を立てやすいのが特徴。月々の負担が安定するため、お金の管理がしやすいが、返済額は元金均等返済よりも高い
毎月の元金返済額が同じで、利息は残高に応じて減少する。初期の返済額が大きくなるが、最終的には総返済額を抑えられる |
個人の経済状況やライフプランに応じて、返済方式を選ぶ必要があります。
2.保証料や手数料
ローンを利用する際、保証料や手数料などの契約時に発生する諸費用が総支払額に大きく影響します。
保証料とは、保証人の代わりに保証会社を利用する際に支払う費用で、繰上返済手数料や条件変更手数料、取扱手数料などがあります。
金融機関によっては、保証料が金利に加算されている場合があるため、契約内容を確認するのがおすすめです。
また、繰り上げ返済をする際、手数料が発生しますが、インターネットの返済では無料の場合があります。
3.借入上限額
ローンの借入可能額は、金融機関やローンの種類によって異なります。審査結果によっては、提示されている上限額まで借りられない場合もあるため、注意が必要です。
さらに、すでにほかのローンを同じ金融機関で利用している場合、残高が新たな借入の上限額に影響を与える可能性があります。このため、事前に利用条件をよく確認しておきましょう。
4.返済期間
一般的に、返済期間は10年以内ですが、期間を長く設定すると月々の支払金額が軽減されます。しかし、利息や支払総額は増えるため、注意が必要です。
また、ローンによっては返済期間が固定されており、自由に設定できない場合もあるため、契約内容をしっかり確認することが大切です。このため、バランスに合ったプランを選びましょう。
5.保証人の有無
カーローンでは、保証人が不要とされる場合が多いです。 ディーラーローンの場合、車両が補償となり、完済するまで所有権がディーラーに残ります。
また、銀行系のローンでは、保証会社が代わりに保証する場合が多いですが、一部の金融機関や企業では保証人が必要となる可能性もあります。
しかし、頭金を豊富に用意すれば、保証人不要の条件を満たせる可能性が高まるため、借入条件を確認しましょう。
カーローンの金利相場でよくある3つの質問
最後に、カーローンの金利相場でよくある質問について紹介します。
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それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.金利に幅がある場合はどうやって決まるの?
ローン商品の金利に幅がある場合、適用される金利は審査によって決まります。
たとえば、「金利2.80%~5.80%」と記載されている場合、借り手の信用力や返済能力、ほかのローンの有無などを考慮した審査結果に応じて、最終的な金利が決まります。
また、金利の幅がある場合は、一番高い金利を基準に考えておくのがおすすめです。このため、複数のローン商品を比較する際は、上限金利も確認しておきましょう。
質問2.車の購入後にローン返済以外にかかる費用は?
車を購入した後にかかるローン返済以外の費用は、以下があげられます。
毎年支払う必要があり、排気量に応じて金額が異なる。軽自動車の場合、1万800円で、排気量6,000cc超の場合は11万円が必要
2年ごとに車検を受ける必要があり、10万円前後が相場となる
車検と同じタイミングで支払いが必要。軽自動車の6,600円から始まり、最高は3トン以下の4万9,200円が相場になる
車検と同じタイミングで支払う必要があり、2年で2万円が一般的。しかし、毎年の事故発生率で変動する
日常的にかかる費用で、車の燃費や燃料の種類によって変動する
エンジンオイルやタイヤの交換、ブレーキパッドの交換など定期的に必要となる |
質問3.低金利のローンを選ぶ時の注意点は?
低金利のローンを選ぶ時の注意点は、以下のとおりです。
金融機関ごとに条件が異なり、勤務地や居住地などが制限される場合がある
細かく審査されるため厳しい傾向にあり、審査期間が長くなる場合がある。さらに、必要書類が多いため、早めの準備が重要になる
金利に幅がある場合、審査の結果によって適用金利が決定するため、低い金利が適用されるとは限らない
ローンとは別に保証料や手数料がかかる場合があるため、事前に確認が必要となる。さらに、自動車税や保険、車検、ガソリン代などの費用が発生する |
まとめ
本記事では、カーローンの種類と金利相場や返済額の計算方法、選ぶ際のポイントをご紹介しました。
マイカーローンの金利には、返済期間中に金利が変わらない「固定金利型」と、景気に応じて金利が変動する「変動金利型」の2つのタイプがあります。
さらに、カーローンの種類ごとに条件や金利相場も異なるため、事前にカーローンの返済額をシミュレーションして、自分に合ったものを選びましょう。
また、カーローンを選ぶポイントとして、返済方式や手数料、借入上限金額、返済期間、保証の有無などの項目にも注意する必要があります。
もし、過去の信用情報などで不安がある方は、自社ローンの利用も検討してみてください。
なお、当社「KSTオート」でも自社ローンを取り扱っています。ローンブラック、自己破産、任意整理をされた方、ローンを組みにくい学生やフリーター、派遣社員、年金受給といった方もご安心ください。⇒KSTオートの自社ローン仮審査申込フォームはこちらから
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