車ローンで勤続年数1年未満は不利？審査を通過するコツをご紹介！
- オート KST
- 8月8日
- 読了時間: 10分
「就職・転職したばかりで勤続年数が1年未満だけど、どうしても車が必要…」「勤続年数が短いとローンは組めないのだろうか」と、お悩みではないでしょうか。車のローン審査では、返済能力を判断する上で安定した収入が重視されるため、勤続年数が短いと不利になる傾向があるのは事実です。
しかし、勤続年数だけで審査結果が決まるわけではありません。本記事では、勤続年数1年未満の方がローン審査に通過するための5つの具体的なコツや、知っておくべき注意点を分かりやすく解説します。
車のローン審査で勤続年数が重要視される2つの理由
まずは、車のローン審査で勤続年数が重要視される理由について解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.収入の安定性を示す指標になるため
金融機関がローン審査で最も重視する点の一つが、申込者の収入の安定性です。勤続年数が長いほど、今後も同じ勤務先から安定した給与収入を得られる可能性が高いと判断されます。
逆に、勤続年数が1年未満と短い場合、すぐに離職してしまい収入が途絶えるリスクがあると見なされやすくなります。特に転職が多い場合や、新卒で社会人経験が浅い場合は、将来の収入の予測が立てにくいため、審査では慎重に判断される傾向があるでしょう。
ローンの返済は数年にわたる場合が多いため、将来にわたって返済を続けられるかどうかの判断材料として、勤続年数が用いられるのです。
2.返済に対する信頼性を測るため
勤続年数は、単に収入の安定性だけでなく、申込者の社会的な信用情報の一部としても見なされます。一つの職場で長く働き続けていると、責任感があり、計画的に物事を進められる人物であるというプラスの評価につながる場合があります。
金融機関は、過去の金融取引履歴だけでなく、こうした勤務状況からも申込者の人柄や信頼性を推し量ろうとします。勤続年数が短いと直接的に信頼性の欠如と見なされるわけではありませんが、他の審査項目と総合的に判断される中で、一つの判断材料となると念頭に置いておくべきでしょう。
勤続年数1年未満で車ローンの審査に通るコツは5つ
次は、勤続年数1年未満で車ローン審査に通る5つのコツについて解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.頭金を用意して借入希望額を減らす
頭金の準備は、審査通過に向けて非常に有効な手段です。購入する車両価格の一部を自己資金で支払えば、ローンで借り入れる金額を減らせます。
借入額が少なくなれば、金融機関にとって貸し倒れのリスクが低減するため、審査に通りやすくなるのです。また、頭金を用意できれば、計画的に貯蓄ができる証明にもなり、返済能力に対する信頼性を高める効果も期待できます。
具体的な金額に決まりはありませんが、車両価格の2〜3割程度を用意できると、審査において有利に働く可能性が高まります。
2.連帯保証人を立てる
自分一人の信用力では審査通過が難しい場合、連帯保証人を立てれば状況を改善できる可能性があります。連帯保証人とは、万が一申込者が返済不能になった場合に、代わって返済義務を負う人のことです。
親や配偶者など、安定した収入のある親族に依頼するのが一般的です。金融機関は、連帯保証人の収入や信用情報もあわせて審査するため、返済能力が補強され、ローンを組める可能性が高まります。
ただし、連帯保証人には重い責任が伴うため、依頼する際は事前に十分に説明し、理解を得ておきましょう。
3.審査に通りやすい種類のローンを選ぶ
車のローンには、主に銀行系マイカーローンとディーラーローン（信販会社のローン）の2種類があります。一般的に、金利が低い銀行系ローンは審査が厳しい傾向です。
一方、ディーラーローンは、銀行系ローンに比べて金利がやや高めに設定されているものの、審査基準が比較的緩やかであると言われています。これは、万が一返済が滞った場合に、車自体を担保として回収できる仕組み（所有権留保）があるためです。
勤続年数に不安がある場合は、まずはディーラーで申し込めるローンを検討してみるのが現実的な選択肢となります。
4.ほかの借入れを整理しておく
カードローンやキャッシングなど、他に借入れがある場合は、申し込む前に可能な限り返済しておきましょう。ローン審査では、年収に占める年間返済額の割合（返済負担率）が重視されます。
この返済負担率が高いと、新たなローンを追加すると返済が困難になると判断され、審査に通りにくくなります。複数の借入れがあると、それだけで管理能力を疑われる可能性も否定できません。
使っていないクレジットカードのキャッシング枠を解約するなど、自身の借入れ状況を整理し、クリーンな状態で審査に臨みましょう。
5.自身の信用情報を確認する
参考：CIC
過去にクレジットカードの支払いや携帯電話料金の支払いを延滞した経験がある場合、その情報が信用情報機関に記録されている可能性があります。この信用情報に問題があると、勤続年数や年収に関わらず審査に通るのが困難です。
自身の信用情報は、CICやJICCといった信用情報機関に開示請求を行うと確認できます。費用はかかりますが、ローンに申し込む前に一度確認しておけば、不安要素を事前に把握可能です。
もし問題が見つかった場合は、その解消を待ってから申し込むか、他の対策をより強化する必要があります。
車ローンを申し込む際の注意点は3つ
勤続年数1年未満という状況で車のローンに申し込む際には、審査を有利に進めるためにも、いくつか注意すべき点があります。不用意な行動が審査に悪影響を及ぼす可能性もあるため、慎重に進めましょう。
次は、車ローンを申し込む際の3つの注意点について解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.複数のローンに同時に申し込まない
審査に不安があるからといって、一度に複数のローン会社に申し込みを行うのは避けるべきです。ローンに申し込んだ履歴は、信用情報機関に一定期間記録されます。
短期間に複数の申し込みがあると、金融機関から「相当お金に困っているのではないか」「他社の審査に落ちたのではないか」と見なされ、かえって審査に不利に働く場合があります。
これは「申し込みブラック」と呼ばれる状態で、一度この状態になると、しばらくの間どのローン審査も通りにくくなる可能性があるでしょう。
まずは最も可能性の高いローンを一つに絞って申し込み、もし通らなかった場合に次の手を考えてください。
2.申込書に虚偽の記載をしない
審査に通りたい一心で、勤続年数や年収を偽って申告するのは絶対にやめましょう。金融機関は、提出された書類や信用情報機関への照会、場合によっては職場への在籍確認などを通じて、申込内容が事実かどうかを確認します。
もし虚偽の申告が発覚すれば、審査に落ちるのはもちろん、その金融機関では二度と取引ができなくなる可能性が高いです。最悪の場合、詐欺罪に問われるリスクすらあります。
勤続年数が短いなどの不利な情報があったとしても、正直に申告することが、結果的に信頼を得るための最善の方法です。
3.ローン審査前の転職や退職を避ける
車の購入とローンの申し込みを検討している段階での転職や退職は、可能な限り避けるべきです。
ローン審査において最も重要なのは「収入の安定性」であり、転職によって勤続年数がリセットされるのは大きなマイナス要因となります。
たとえ年収が上がる転職であったとしても、新しい職場での実績がないため、金融機関は安定性を判断できません。もし転職を計画している場合は、現在の職場でローンを組んでからにするか、転職後、少なくとも1年以上経過して収入が安定してから申し込むのが賢明です。
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車ローン 勤続年数 1年未満でよくある3つの質問
車ローンを勤続年数1年未満で組みたい場合に実際によくある3つの質問とその答えをわかりやすく解説します。
質問1.新卒や社会人1年目でもローンは組めますか？
新卒や社会人1年目の方でも車のローンを組めます。ただし、勤続年数が非常に短いため、審査が厳しくなる傾向はあります。
審査通過の可能性を高めるためには、頭金を多めに用意する、安定した収入のある親を連帯保証人に立てる、といった対策が有効です。また、購入する車種を身の丈に合った価格帯のものにする場合も重要です。
まずは販売店の担当者に相談し、ディーラーローンなど比較的審査に通りやすいローンから検討してみましょう。
質問2.派遣社員や契約社員でも審査に通りますか？
派遣社員や契約社員の方も、車のローンに申し込めます。しかし、正社員と比較すると収入の安定性が低いと見なされやすく、審査のハードルは高くなる傾向があります。
この場合も、勤続年数の長さが重要になるでしょう。同じ派遣先で長く勤務している実績があれば、評価される可能性があります。
頭金の用意や連帯保証人を立てるのに加えて、過去の収入を証明できる源泉徴収票などを準備し、安定して収入を得ている条件をアピールしましょう。
質問3.審査に落ちてしまった場合はどうすればいいですか？
もしローン審査に落ちてしまった場合でも、すぐに諦める必要はありません。まずは、なぜ審査に落ちたのか原因を考えてみましょう。
借入希望額が高すぎた、他の借入れが多かった、などの理由が考えられます。少し時間を置いてから、頭金を増やして再度申し込む、価格帯の安い車種に変更する、他の借入れを返済するなど、状況を改善してから再挑戦する方法があります。
また、別の金融機関やディーラーローンに申し込んでみるのも一つの手です。一度落ちたからといって、永久にローンが組めないわけではありません。
なお、マイカーローンの審査に落ちる理由については、こちらの記事でご紹介しています。
まとめ
車のローン審査において、勤続年数が1年未満である場合は確かに不利な要素となり得ます。これは、金融機関がローンの審査で収入の安定性を最も重視するためです。
しかし、勤続年数だけで審査結果がすべて決まるわけではありません。今回ご紹介したように「頭金を用意する」「連帯保証人を立てる」「ディーラーローンを検討する」「他の借入れを整理する」といった対策を講じれば、審査に通る可能性を大きく高められます。
重要なのは、自身の返済能力を客観的に示し、金融機関に信頼してもらうことです。申し込みの際は、虚偽の申告をせず、複数のローンに同時に申し込まないといった注意点を守りましょう。
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