新卒で車を購入する際の予算の目安は？審査通過を有利にする3つの方法もご紹介！
- オート KST
- 11月1日
- 読了時間: 12分
新卒で社会人になったばかりの方にとって、通勤やプライベートで「自分の車を持ちたい」という希望は大きいものです。しかし、初めての車購入は、車両本体価格だけでなく、税金や保険、メンテナンスなどの維持費も含めた全体像が見えにくいものです。
そのため「月々の支払いで生活が苦しくならないか」と不安に感じる方も少なくありません。特に勤続年数の短さから、カーローンの審査に通るかどうかが大きな壁となる場合もあります。
本記事では、新卒の方が無理なく車を購入する際の予算を決めるポイントやローン審査を有利にする方法を解説します。また、よくある質問をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
新卒の車購入で無理のない予算を決める3つのポイント
新卒で車を購入する際、車両本体価格に加えて、購入後にかかる維持費も考慮しなければ、せっかくのマイカーが負担になってしまう可能性があります。ここでは、新卒の方が経済的に安心して車を所有するための、予算を決めるために大切なポイントを解説します。
1.購入予算の目安は年収の半分を目安にする
新卒の方の車の購入予算は、年収の半分程度を目安にしましょう。多くの専門家サイトで、新卒の年収を250万円前後と推定し、無理のない購入金額の目安を125万円前後としています。
この基準を超えてしまうと、月々のローン返済額が大きくなり、生活費を圧迫する可能性が高くなります。
例えば、年収が300万円であれば、購入予算は150万円程度に抑えて、趣味や貯蓄に回す余裕を確保しやすくなるでしょう。まずは、ご自身の初年度の年収を確認してください。
2.車両価格だけでなく維持費を考慮する
車を持つというのは、車両本体価格以外にも多くの維持費が発生する場合を意味します。新卒の方は特に、この維持費を軽視しがちですが、長期的な家計の安定のためには大切です。
維持費には、毎年かかる自動車税、2年ごとの車検費用、そして任意保険料、燃料代、駐車場代などが含まれます。特に、若年層は任意保険料が高くなる傾向があるため、見積もりをしっかり取っておく必要があります。
これらの維持費を毎月の生活費から捻出できるかをシミュレーションしてください。その上で車両本体価格に充てられる金額を逆算すれば、維持費が負担になりにくい車選びにつながります。
3.中古車や軽自動車の選択肢を検討する
購入費用を抑えたい新卒の方には、新車ではなく中古車や軽自動車の購入を検討することが有効な手段となります。中古車は新車に比べて車両価格が安いため、予算の範囲内でより良いグレードや装備の車を選べる可能性が高くなります。
また、軽自動車は車両価格が安価なだけでなく、税金や保険料といった維持費も普通自動車に比べて安く抑えられるでしょう。さらに、最小回転半径も小さく取り回しがしやすいため、運転免許を取ったばかりの初心者でも運転しやすいというメリットがあります。
初期費用と維持費の両面から総合的に判断し、新卒のうちは経済的な負担が少ない車種を選ぶことが賢明な選択です。
なお、中古車を購入する際の流れについては、こちらの記事でご紹介しています。
新卒で車のローン審査を有利にするための3つの方法
多くの金融機関やローン会社は、ローンの審査において「勤続年数」と「安定した収入」を重視しています。新卒の方は、勤続年数がまだ短く、一般的にローンの審査では不利になりやすい状況にあるため、車のローン審査を有利にするための具体的な方法について解説します。
1.頭金を用意して借入額を減らす
カーローン審査を有利にする最も有効な方法の一つが、頭金の用意です。頭金を支払うと、ローンの借入総額を減らせます。
金融機関側から見ると、借入額が少ないほど貸倒れのリスクが軽減されるため、審査の通過率が上がる要因となります。一般的に、車両本体価格の20％から30％を頭金として用意しましょう。
例えば、200万円の車であれば40万円から60万円程度の頭金を用意すると、審査に有利に働きます。新生活でまとまった現金が必要な場合も考慮しつつ、無理のない範囲で頭金を準備しましょう。
2.親族に保証人になってもらう
新卒の方がローンを組む際に、親や親族に保証人になってもらう場合も、審査を有利に進めるための強力な手段です。特に勤続年数が短く収入が安定していないと見なされがちな新卒の場合、保証人の存在は、返済能力の信用力を大きく高めます。
保証人がいれば、万が一契約者が返済できなくなった場合でも、金融機関は保証人に返済を求められるため、融資のリスクを低く見積もることができます。
保証人なしで申し込めるローンもありますが、低金利な銀行系ローンなどは保証人を立てられると、金利が低くなる可能性もあります。そのため、ご両親などに相談してみる価値はあります。
3.審査に通りやすいローン種別を選ぶ
カーローンには、銀行系ローン、ディーラー系（信販系）ローン、自社ローンの主に3つの種類があります。主な違いは以下の表のとおりです。
新卒の方が審査の通りやすさを優先するなら、ディーラー系ローンや自社ローンが選択肢となります。
銀行系ローンは金利が低いメリットがある一方で「勤続1年以上」などの条件がある場合が多いため、新卒の方にはハードルが高い傾向があります。また、ディーラー系ローンは銀行系より金利は高めですが、審査基準が比較的柔軟です。
さらに、後述する自社ローンは、販売店が独自の基準で審査を行うため、一般的なローン審査に不安がある方でも利用できる可能性があります。
なお、自社ローンの審査の通りやすさについては、こちらの記事でご紹介しています。
新卒の車購入で役立つ具体的な4つの購入方法
新卒の方が車を手に入れる方法は、自分の資金状況や将来のライフプランに合わせて最適な購入方法を選択することが、豊かなカーライフを送るために大切です。ここでは、新卒の方に特におすすめできる具体的な車の購入・利用方法をご紹介します。
1.現金一括購入で金利負担をゼロにする
資金に余裕がある場合や、親からの支援を受けられる場合は、現金一括購入が最も経済的な方法です。現金一括購入の最大のメリットは、利息や手数料といった金利負担が一切発生しない点です。
そのため、支払総額を最も安く抑えられます。また、ローン審査を受ける必要がないため、手間や時間もかかりません。
一方で、乗り始めにまとまった出費が必要となり、手元の資金が大きく減ってしまうというデメリットもあります。万が一の出費に備えるため、車の購入後も生活費とは別に一定の貯金を残せるかを慎重に判断しましょう。
2.カーローンを利用して初期費用を抑える
現金一括購入が難しい場合や、手元に現金を残したい新卒の方にとって、カーローンは一般的な購入方法の一つです。ローンを利用すれば、100万円単位のまとまった出費を避け、月々の分割払いで車を手に入れられるでしょう。
特に、予算が高めの車でも手の届く範囲になる点がメリットです。新卒の方は審査に比較的通りやすいとされるディーラー系ローンや、独自の審査基準を持つ自社ローンを検討するのが選択肢となります。
ただし、ローンを利用すると利息が発生するため、支払総額は現金一括購入よりも高くなる点には留意が必要です。
3.残価設定型ローンで月々の支払額を抑える
残価設定型ローン（残クレ）は、将来の下取り価格（残価）をあらかじめ設定し、車両本体価格からその残価を差し引いた金額を分割で支払う方法です。この方法のメリットは、月々の返済額に残価が含まれないため、通常のローンに比べて月々の支払額を抑えられる点です。
これにより、新卒の方でも比較的グレードの高い車に乗れる可能性が高まります。しかし、最終回の支払い時に残価を一括で支払うか、車を返却するかを選択する必要があります。
そのため、最終的な支払総額は高くなる可能性がある点には注意が必要です。また、契約期間中の走行距離制限など、利用に関する制限が設けられている場合があるため、契約前に詳細をよく確認する必要があります。
なお、残価設定ローン（残クレ）のデメリットについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
4.カーリースで初期費用と維持費を定額にする
近年、新卒の方にも人気が高まっているのがカーリースです。カーリースは、リース会社が購入した車を一定期間借りるという方法です。
初期費用なしで車に乗り始められる点が大きなメリットとなります。月々のリース料には、車両代金だけでなく、税金や保険料、車検費用といった維持費の多くが含まれています。
そのため、毎月の支払いが定額化され、家計の管理が楽になるでしょう。特に、社会人になって間もない新卒の方にとって、突発的な大きな出費に備える必要がない点は大きな魅力です。
ただし、契約期間中は基本的に中途解約ができない場合や、カスタマイズが制限されるなど、購入とは異なる制約がある点は理解しておく必要があります。
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新卒の車購入でよくある3つの質問
新卒で車を購入する際によくある質問をご紹介します。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.新卒で車を購入する際の、最適なタイミングはいつですか？
新卒の方が車を購入する最適なタイミングは、主にローンの審査と初期費用の観点から考えましょう。ローンの審査を考慮すると、多くの金融機関が「勤続3ヶ月以上」を審査基準としているため、入社後すぐに申し込むのではなく、試用期間が明け、給与明細などで安定した収入を証明できるようになる入社後3ヶ月〜半年頃が有利となります。
また、車の販売店では決算期（3月、9月）などに値引き交渉がしやすくなる傾向がありますが、この時期は納車が混み合う可能性もあるでしょう。初期費用を抑えたい場合は、ボーナスなどで頭金を用意できる入社半年後を目安に、資金計画を立てて購入に臨むのが現実的な選択肢と言えます。
質問2.新卒におすすめの車種の選び方はありますか？
新卒の方には、車両価格が安く、維持費が負担になりにくい車種を選ぶことがおすすめです。具体的には、軽自動車やコンパクトカーが最適な選択肢となります。
軽自動車は、税金や保険料が普通自動車よりも安く、燃費が良いモデルも多いため、維持費を大幅に節約できます。また、車体が小さいため、運転免許を取ったばかりの初心者でも、狭い道や駐車場での取り回しがしやすいというメリットがあるでしょう。
初めての車選びで失敗しないためには、車両本体価格だけでなく、月々の維持費を総合的に考慮してください。そして、自分のライフスタイルに合った実用的な車種を選んでください。
質問3.新卒でローンを組む場合、親の保証人は必須ですか？
新卒の方が車のローンを組む際に、保証人は必須ではありませんが、推奨されるケースが多いと言えます。一般的な銀行系ローンなどでは、安定した収入や勤続年数が不足している新卒者に対し、保証人を立てれば信用力を補完するのを求められる傾向があります。
保証人がいれば、万が一返済が滞った際のリスクが金融機関側で軽減されるため、審査の通過率が上がり、また低金利で融資を受けられる可能性も高まるでしょう。保証人なしで利用できるディーラーローンや自社ローンもありますが、より有利な条件でローンを組みたい場合は、ご両親などに相談してみるのが賢明な方法となります。
まとめ
新卒の方が車を購入することは十分に可能ですが、安定した社会人生活を送るためには、無理のない資金計画が不可欠です。購入予算は年収の半分を目安とします。
そして、車両価格だけでなく維持費を含めたトータルコストを把握するのが成功の鍵となります。また、ローンの審査では、頭金の用意や保証人の依頼、そして自社ローンのような審査基準が柔軟なローン種別の検討が、審査通過率を上げるための具体的な対策となるでしょう。
本記事で解説した情報を参考にしてください。そして、ご自身の経済状況とライフスタイルに合った最適な購入方法を選択し、安心で快適なカーライフをスタートさせてください。
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