「無職でも自動車ローンが組めるのか」と不安に思われている方もおられると思いますが、無職でも条件次第で自動車ローンが組める可能性があります。
本記事では、無職でも自動車ローンが組める可能性があるパターンや審査に通るためのコツをご紹介します。また、よくある質問も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
無職は自動車のローン審査に通らないの?
自動車ローンを利用する際、重要なのは申込者の返済能力です。これは、融資額の長期にわたる返済が求められるため、金融機関は申込者の安定した収入を重視します。
無職の状態では返済のリスクが高いとみなされ、多くの金融機関が融資を見送る傾向にあります。たとえ収入があったとしても、勤続年数が短かったり、個人事業主の場合は収入が不安定と判断され、審査に通らないケースが多いです。
無職以外でも通りにくいケース
ローン審査で重要なのは、安定した収入と勤務年数の長さです。ローンは、高額な資金を一括で支払えない人が利子を支払い分割返済する仕組みであるため、貸し手側は返済の確実性を重視します。
勤続年数が1年以上かどうか、申請者の年齢が20歳から70歳内であるかもチェックされ、仕事をしていてもローンの審査に通らない人はこうした条件を満たしていない場合が多いです。
無職でも自動車ローンが組める可能性があるパターンは5つ
次は、無職でも自動車ローンが組める可能性があるパターンについて解説します。
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それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.就職予定がある
無職でも将来的に就職予定がある場合は将来的に収入が見込まれるため、自動車ローンの審査で前向きに評価されますが、単に就職予定があるだけでは審査通過に有利とはいえません。就職が確定していても、収入が安定するまでは不確実性が残るため、ローン会社の判断は慎重に行われます。
このような場合は、連帯保証人を立てると信用度が上がり、リスクを抑えた返済計画が示せるため、審査通過の可能性が高まります。
2.休職中である
自動車ローンの審査時に、無職であっても通過できる可能性が高いのは、育児や介護などで一時的に休職している方です。無収入の期間でも、休職は退職と異なり、復職の予定が明確であれば一時的な無収入と判断されるためです。
そのため、完全な無職状態よりも返済能力の見込みがあるとみなされます。休職中の場合、休職が理由で審査が厳しくなるケースもありますが、復職予定で将来的に収入が見込まれるという状況を提示できれば、審査に通る可能性は高いです。
3.不動産収入を得ている
無職であっても、家賃収入などの安定した収入がある場合は、ローン返済能力が認められ、自動車ローンの審査で評価されます。
貯金の多さよりも、今後も安定して収入が見込まれるかが重要なポイントとなります。ただし、どれだけの収入が「安定」と判断されるかは、それぞれの金融機関やローン会社の基準によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
4.年金を受給している
定年退職後、年金受給者であっても自動車ローン審査をクリアできる可能性はあります。年金は安定した収入とみなされるため、一定額の受給があれば返済能力が証明できます。
しかし、一般的に、ローンには「完済時年齢が70歳以下」といった年齢制限があります。この条件を満たさなければ審査の申込自体が難しくなるため、事前に利用条件をしっかり確認しておきましょう。
5.収入のある配偶者がいる
収入がない専業主婦や専業主夫であっても、配偶者に安定した収入があれば、自動車ローンが組めます。また、収入のある配偶者を連帯保証人として立てると、審査の通過率が上がります。
収入のある配偶者がローンの名義人となるのは一般的な選択肢です。ただし、信用情報に問題があると審査は厳しくなるため、事前に配偶者の収入状況と信用情報を確認しておきましょう。
無職の人が自動車ローンの審査に通るためのコツは5つ
次に、無職の人が自動車ローンの審査に通るためのコツを紹介します。
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それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.連帯保証人を立てる
無職でローンを申請する際、連帯保証人を立てると審査通過のために有効です。連帯保証人は、借主が返済できなくなった場合、代わりに返済する責任を負うため、親族や配偶者を連帯保証人として立てる傾向が多いです。
連帯保証人を立てると信用度が上がり、審査通過の可能性が高まります。ただし、連帯保証人との信頼関係が重要であり、慎重に考えて依頼しましょう。
2.親族にローンの名義人を依頼する
無職の方が自動車ローンを組むのが難しい場合、親や家族の名義で申請するのも一つの解決策です。親に安定した収入がある場合、親名義でローンを申し込むと、審査通過の可能性が大幅に上がります。
ただし、ローン契約の責任は名義人にあるため、返済の負担が家族にかかります。このため、家族間で事前にしっかりと話し合い、理解を得てから申し込まなければいけません。
なお、名義貸しは法律で禁止されているため、家族間での使用を前提にする必要があります。
3.頭金を用意する
無職の方であっても、頭金が用意できれば自動車ローンの審査が通過しやすくなります。頭金を用意すると、ローンの借入額が減少し、返済の負担が軽減されるため、審査基準をクリアしやすくなるためです。
また、頭金を準備すると、計画性があるとみなされ、審査においてプラスの評価となります。一般的に、車両価格の20〜30%程度の頭金が準備できるのが理想的です。
4.車の購入価格を下げる
自動車ローンの審査を通過しやすくするためには、ローンの借入額を抑えるのが有効です。頭金の用意が難しい場合でも、中古車や低価格の車を選ぶと借入額を減らせます。
どうしても欲しい車種がある場合は、グレードを落とし不要なオプションを外して費用を抑えたり、中古車も選択肢に入れたり工夫するのもローン審査通過の可能性を高めます。
5.審査に通りやすいローンを利用する
自動車ローンには、銀行系マイカーローンやディーラーローン、自社ローンなどさまざまな種類があり、それぞれに特徴と審査難易度があります。銀行系マイカーローンは低金利ですが、審査が厳しい傾向です。
一方、ディーラーローンは金利が高めですが審査は比較的通過しやすい傾向です。中古車販売店が提供する自社ローンは、独自の審査基準が設けられており、他のローンに比べて審査が通過しやすいメリットがある反面、手数料が上乗せされる場合があります。
なお、自社ローンについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
無職の人が自動車ローンを検討する際によくある3つの質問
最後に、無職の人が自動車ローンを検討する際によくある質問をご紹介します。
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それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.名義貸しとは?
名義貸しとは、他人の名義を使用して契約する行為です。名義貸しは刑法第246条に基づく詐欺罪に該当する可能性があり、法的なリスクを伴います。
もし、名義貸しによって契約が成立した場合、返済が滞った際に名義を貸した人が支払い責任を負い、事故などが起きた際にも、名義を貸した側に責任が及ぶおそれがあります。他人の名義で車を購入するのではなく、合法的な車の購入方法を検討してください。
質問2.自動車ローンでチェックされる項目は?
車のローン審査では、収入が最も重要な要素とされ、安定した収入があれば返済能力があると判断されます。さらに、年齢や家族構成も審査の判定に影響します。
若年者や勤続年数が短い場合は「収入が安定していない」とみなされ、信用情報も厳しくチェックされます。過去に延滞や金銭トラブルがあると、信用情報に問題があると判断され、審査に通らないケースがあります。
信用情報は一般的に5〜10年間程度の期間で保持されるため、事前に確認しておきましょう。
質問3.無職の人が車のローン審査に落ちた場合の対処法は?
無職で自動車ローンの審査通過は容易ではなく、いろいろな対策をしても審査に落ちるケースがあります。その場合は、別の手段を検討してみましょう。
蓄えがある人に限られますが、「一括払いで購入できる車を探す」というのも良い方法です。希望の車種が購入できない可能性もありますが、ローン審査が不要で金利もかからないため、長期的なコストを抑えられます。
また、自社ローンなどの審査基準が異なるローンも検討してみるのもおすすめです。
なお、自社ローンで審査落ちするケースについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
本記事では、無職でも自動車ローンが組めるパターンや審査に通るためのコツを紹介しました。
無職の方でも自動車ローンが組める可能性はあり、いくつかのポイントを押さえておけば、審査に通過できるチャンスが広がります。しかし、このためには、借入額を抑えたり、保証人を立てたりするなどの工夫が必要です。
さらに、安定した収入源や預金額などを提示して、信頼性を高める必要があります。もし、これらが難しい場合は、審査基準が異なるローンの利用も検討してみてください。
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