自社ローンを利用して車を購入したいけど、審査に通らなかったという人はいませんか。その原因と対策を理解すれば、審査を通過しやすくなります。
この記事では、自社ローンの審査に通らない人の特徴や、審査を通りやすくするポイント、注意点を詳しく解説します。車購入を検討中で自社ローンについて不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
自社ローンの審査に通らない人はいるの?
自社ローンは比較的審査に通りやすい特徴がありますが、条件によっては審査に通らない人も存在します。特に、信用情報に問題がある場合や、収入が安定していない場合は審査が難しくなる傾向です。
ローンの審査では、申込者の信用情報、収入状況、申込車種、保証人の有無などが重要な要素となります。そのため、これらの条件を満たしていないと、ローンが承認されないことがあります。
自社ローンの審査に通らない人の特徴は4つ
自社ローンの審査に通らない人の特徴を紹介します。主に次の4つが挙げられます。
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それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
1.収入証明ができない
自社ローンの審査に通らない主な原因の一つは、収入証明ができない状況です。多くのローン審査では、申込者の返済能力を評価するために収入証明が必要とされます。
例えば、以下のような場合に収入証明が難しいとされます。
フリーランス・自営業 | 安定した収入がないため、収入を証明するのが難しい |
個人事業主 | 決算書などの財務諸表を提出する必要がある |
短期・パートタイム勤務 | 一定以上の収入がないと評価されない場合がある |
このような状況では、返済能力が疑われ、自社ローンの審査が通りにくくなります。そのため、ローンを申請する際には、収入証明書などを用意し、確実に収入を証明できるようにすることが重要です。
2.収入に見合わない車種を選択している
申込者の収入と希望車種の金額が釣り合わない場合、自社ローンの審査に通らない可能性があります。
たとえば、月収20万円の方が500万円の高級車を希望する場合、自社ローンの審査は難しくなります。これは、月々の返済額が申込者の収入を大幅に上回るため、返済能力が疑われるからです。
月収目安 | 車種の上限価格 |
20万円 | 200万円 |
30万円 | 300万円 |
40万円 | 400万円 |
このようにある程度のバランスを保つことで、自社ローンの審査を通過する可能性が高まります。自分の収入に見合った車種選びが重要です。
3.車の使用用途が趣味である
自社ローンの審査では、車の使用用途も重視されます。具体的には、購入しようとしている車が日常生活の足として必要なものなのか、それとも単なる趣味や嗜好品なのかが評価されます。
たとえば、スポーツカーやクラシックカーなどの高額な車種を購入しようとしていた場合、日常生活に必要なものであると判断するのは難しいでしょう。また、購入者がすでに他の車を所有している場合も同様です。
したがって、自社ローンの審査に通りにくいと感じる方は、使用目的を明確にし、その必要性を適切に説明することが重要です。
4.保証人がいない
申込者の状況によっては、保証人無しでの審査通過が困難なケースもあります。審査通過のためには安定した収入があることが重要ですが、それに加えて保証人がいるとより信用力が増すと評価されます。
ただし、保証人を立てることはその人に返済の負担を求める可能性があるため、関係性や返済計画などをしっかりと考慮することが必要です。また、保証人がいない場合でも、収入が安定していて信用情報が良好であれば審査に通る可能性も十分にあります。
個々の生活状況や信用状況によりますので、自分に最適な方法を見つけることが大切です。
自社ローンの審査を通りやすくする4つのポイント
自社ローンの審査を通りやすくするポイントを紹介します。主に次の4つです。
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項目ごとに詳しくみていきましょう。
1.虚偽申請をしない
自社ローンの審査で必要となるのは、申込者の信用情報です。ここでの信用情報とは、申込者の収入状況や勤務先、クレジットカードの利用状況などを指します。これらの情報は、ローンを返済できる能力があるかどうかを判断するための重要な指標となります。
したがって、虚偽の情報を提供すると、審査が通らなくなるだけでなく、信用情報が悪化して将来的に金融商品を利用できなくなる可能性もあります。虚偽申請は一時的な誘惑に流されず、常に真実を申告するように心がけましょう。
2.収入に見合う車種を選択する
自社ローンの審査に通るためには、選択する車種が収入に見合っているかどうかが重要なポイントです。
比較的低価格な車種を選択すれば、月々の返済額を抑えられます。その結果、安定した返済が見込めると判断され、審査に通りやすくなります。
自身の収入と返済計画を再確認し、適切な車種選びを心掛けましょう。
3.頭金を用意する
頭金を用意することで、ローン対象となる金額が減少します。これにより、返済能力が高まると判断され、審査に通りやすくなる可能性があります。
また、頭金の準備は、購入意欲の証でもあります。購入の真剣度が伝わり、審査員に良い印象を与えることができます。
ただし、無理やり大きな金額負担をせず、自身の収入やライフスタイルに合った範囲で設定しましょう。
4.保証人をつける
自社ローンの審査を通りやすくするために、保証人をつけるのもひとつの方法です。
保証人は、申込者が何らかの理由でローンを返済できなくなった場合に、代わりに返済を行う役割を果たします。そのため、信頼性の高い保証人がいると審査員により安心感を与えることができます。
ただし、誰でも保証人になれるわけではありません。保証人は安定した収入があり、信用情報に問題がないことが求められます。
また、保証人はあくまで申込者のローン返済の補助的な存在であり、保証人をつけてまで無理なローンを組むべきではありません。返済できる範囲でローンを組むことが大切です。
なお、次のページでは、保証人の条件や注意点、いない場合の対処法を詳しく解説しています。
自社ローンを利用する際の注意点は4つ
自社ローンの審査を通りやすくするポイントが理解できたところで、次は利用する際の注意点を紹介します。主に次の4つです。
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項目ごとに詳しくみていきましょう。
1.車の所有権は販売店になる
自社ローンを利用すると、購入した車の所有権が実際には販売店に帰属します。これは、車購入者がローンの返済が滞った場合に、販売店が車両を回収するための措置です。返済が完了すると所有権が購入者に移ります。
この仕組みは自社ローンを利用する際の注意点のひとつであり、所有権の問題を理解しておくことで、未然にトラブルを防ぐことが可能です。
2.手数料が高額になる場合がある
一部の自社ローンでは、契約手数料や管理手数料といった追加費用が発生します。
たとえば、契約手数料はローン契約時に一度だけ支払う金額で、車両価格の何%、または一定の金額が設定されています。管理手数料は毎月の返済金額に含まれ、ローン全体の期間にわたって支払うことになります。
自社ローンを利用する前には、必ず全体のコストを理解しましょう。
3.申込金額や分割払いに制限がある
自社ローンは、申込金額や分割払いに制限が設けられています。
提供する会社により内容は異なるため、利用する際は細かい条件を確認する必要があります。また、返済計画を立てる際にも、これらの制限を把握しておくことは重要です。
4.利用できる店舗や車種が少ない
標準的なカーローンは多くの店舗で利用可能ですが、自社ローンは店舗が限られていることが多いです。そのため、利用可能な店舗の在庫内からしか車を選べず、希望する車種の選択肢が狭まることもあります。
もし特定の車種を求めている場合、その車種を扱っている販売店をオンラインで探し出し、直接連絡を取るのもおすすめです。
自社ローンに通らない人でよくある3つの質問
最後に、自社ローンに通らない人に関するよくある質問にお答えします。
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それぞれ詳しくみていきましょう。
質問1.そもそも自社ローンとは?
自社ローンとは、主に自動車販売店が提供するローンのことを指します。一般的な銀行ローンとは異なり、自動車販売店が直接購入者に対して貸付する形式をとります。
自社ローンは購入者と販売店の間で直接取り扱われるため、銀行などの金融機関の審査を経る必要がなく、手続きがスムーズに進むことが特徴です。ただし、その分自動車販売店側の審査は厳密に行われます。
なお、次のページでは、自社ローンの概要説明から、利用するメリット・デメリット、注意点を解説しています。
質問2.自社ローンの利用は怖いイメージがあるけど本当?
自社ローンの利用に対して怖いイメージを持つ人も少なくありません。しかし、その多くは誤解や知識不足から来るものです。自社ローンは、基本的には他のローンと同じように、あらかじめ定められた利息を支払いながら返済していく形です。
不安な部分は契約前に必ず確認し、理解できない部分は販売店に相談しましょう。自社ローンを正しく理解し、計画的にプランを立てれば安心して利用可能です。
なぜ自社ローンは怖いといわれるのか、そのメリットや注意点は、次のページでも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
質問3.自社ローンの審査に通らない人がマイカーを持つ方法は?
自社ローンの審査に通らない方でも、マイカーを持つ方法はいくつかあります。
まず、他の金融機関からのローンを検討しましょう。条件は異なりますが、銀行やクレジット会社も自動車ローンを提供しています。
また、中古車の購入を考えてみても良いでしょう。中古車は新車に比べて価格が低く、ローンの審査が通りやすい場合があります。
カーリースやレンタルも選択肢のひとつです。最初からローンを組む必要がなく、審査に通らない問題も回避可能です。
なお、次のページでは、車のサブスクサービスのデメリットやその解決策を紹介しています。
まとめ
自社ローンは、各販売店が独自の基準で行う融資のため、過去に支払い問題があっても審査に通りやすいメリットがあります。定期的な収入があり返済能力が確認できれば、審査を有利に進めることが可能です。
また近年では、多くの販売店が顧客のさまざまな状況に柔軟に対応し、利用しやすい自社ローンプランを用意しています。自社ローンを賢く利用し、念願のマイカーを手に入れて充実したカーライフを楽しみましょう。
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