「車のローンが通らない!」そのようなときは慌てて他の信販会社に申し込みをしてしまいがちです。しかし一旦落ち着いて原因を探ることで、次に申し込む際に審査が通りやすくなるでしょう。
この記事では車のローンが通らない理由や審査に落ちた時の対処法、ローン以外に車を買う方法について解説します。
車のローンに通らない5つの理由
車のローンに通らないのは、以下5つの理由が考えられます。
年収が低い
勤続年数が低い
借り入れが多い
税金を滞納している
ブラックリストに載っている
ここではそれぞれに分けて詳しく解説しますので、見ていきましょう。
1.年収が低い
銀行や信販会社が返済が滞らないかを審査する項目の一つに、年収の確認があります。利用説明書に基準となる年収が明示されている場合、基準に満たない年収では通りません。
一般的には、前年度年収が200万円以上であることが目安とされています。また個人事業主の場合、年収ではなく所得が審査対象となる点に注意しましょう。
2.勤続年数が低い
安定して収入を得ているかは、勤続年数からも判断されます。雇用形態が正規雇用でなく、契約社員やアルバイトであっても、同じ企業に長く勤めているのは審査時に評価を高めるポイントといえるでしょう。
一般的には1年以上勤めていなければ、ローン審査で大きなマイナスとなります。仮に転職して年収が上がったとしても、現職の勤続年数が1年未満の場合は審査に通りにくかったり、利用対象外であったりすることがほとんどです。
3.借り入れが多い
申込者の年収と借り入れのバランスも審査対象です。チェックされます。年収に対して、ローン希望額が高過ぎないか、現在ほかの金融機関でどれくらい借り入れているのかなどがチェックされます。
仮審査時に現在の借入額や利用会社を記入しますが、嘘はつかずに正直に記載しましょう。少なく見せようと虚偽の記載をしても、信用情報を照会され発覚する上に心証が悪いためおすすめできません。
4.税金を滞納している
国民年金や住民税などを滞納していると、審査に落ちる場合も考えられます。税金の支払いは信用情報機関に記載されませんが、クレジットカード払いを選んでいる場合、延滞しているとカード利用額の未払い事故として情報が掲載されます。
税金の滞納を続けると、給与や預貯金などを差し押さえられる可能性も考えられるでしょう。
5.ブラックリストに載っている
ブラックリストとは、信用情報機関へ登録された、自己破産やカードの未払い、ローン審査に落ちたなどのネガティブな情報がまとめられたリストです。
信用情報機関には「JICC」「CIC」「KSC」の3つがあり、申し込む会社や銀行が加盟している信用情報機関へ照会が行われます。最近では携帯機種代金の割賦金を引き落とせずに事故となり、ローン審査に通らないケースが増えているため、注意が必要です。
なお、ブラックリストに載ってもローンに通るためにできることや事例などを次のぺージでご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
車のローンに落ちたらどうする?5つの対処法
車のローンが落ちたときの対処法には、以下の5つが挙げられます。
頭金を入れる
勤続年数を1年超えるまで待つ
借り入れを返済する
保証人をお願いする
信用情報を確認する
いずれも申込者の返済能力をカバーする対策ばかりです。再度見直したうえで審査に臨んでみてください。
1.頭金を入れる
ローン審査では申込者が問題なく返済できる支払い能力を有しているかが審査されています。そのため、借り入れ希望額が年収に対して見合わない場合、審査に落ちることがほとんどです。
年収や勤続年数などで不安がある場合、一定額の頭金を入れ、借り入れ希望額を引き下げることをおすすめします。フルローンよりも金利負担の軽減や支払い回数を減らす効果も見込めるでしょう。
2.勤続年数を1年超えるまで待つ
ローン申し込み時に「継続的な収入がある」と銀行や信販会社から判断されるには、1年以上の勤続年数が必要です。転職や就職をして間もない時期は、最低でも勤続年数が1年以上経つまでローンの申し込みは待ちましょう。
また、退職を考えている場合は先にローンの審査へ申し込み、審査に通過してから転職・独立するとよいでしょう。
3.借り入れを返済する
ローン申し込み時、年収に対して多額の借り入れがあると、審査に通りにくいことがほとんどです。新たに車のローンを申し込む前に、可能な限り現在の借り入れ金額を返済した状態で臨むことをおすすめします。
また、キャッシング可能なクレジットカードやローンカードは、持っているだけで「使える状態」と金融機関は判断するようです。そのため、不用意にカードの所有枚数を増やさないように注意しましょう。可能であれば、使用していないカードを解約してから審査を申し込むと安心です。
4.保証人をお願いする
保証人はローン契約者が万が一返済できなかった場合に、返済義務を肩代わりする存在です。一般的には、配偶者や親族にお願いすることが多いとされています。
保証人を立てることによって、申込者の年収や収入の不安定さをカバーしやすくなるでしょう。しかし、保証人も返済能力が求められるため、年収や勤続年数など銀行や信販会社の基準を満たす必要があります。
5.信用情報を確認する
信用情報はそれぞれの信用情報機関へ開示請求することで、ローンや事故の有無、返済履歴などを確認できます。もし、審査に落ちてしまった場合、すぐに別のローン商品に申し込むのではなく、一旦開示請求を行い原因を特定しましょう。
明確な掲載年数が示されていないものの、事故情報は一般的に5〜10年間は掲載されるといわれています。そのため削除されるまで待つのも一つの手段です。
ローン以外に車を購入する3つの方法
ローン以外に車を買う方法には、以下の3つが挙げられます。
自社ローン
カーリース
現金一括払い
いずれも一般的なローン商品や支払い方法と異なる手段で、それぞれにメリットやデメリットがあります。どうしてもすぐに車を購入したい人はチェックしてみてください。
1.自社ローン
自社ローンは、中古車販売店が提供している支払い方法の一つです。
金融商品ではないため利息がなく、一般的な車のローンよりも審査基準が低いとされています。そのため、車のローン審査に落ちた、あるいは審査に通るか自信がない場合に利用を検討してみてください。
一方、自社ローンには手数料が高い、支払い期間が短いなどのデメリットがあります。欲しい車を買える金額の審査が通らなかったり、車のグレードを下げたりしなければならない場合もあるでしょう。
なお、当社「KSTオート」でも自社ローンを取り扱っています。ローンブラック、自己破産、任意整理をされた方、ローンを組みにくい学生やフリーター、派遣社員、年金受給といった方もご安心ください。
2.カーリース
カーリースは、月に一定額の利用料を支払うことで、新車に乗れる方法です。リース料金には、メンテナンス費用や法定点検費用、税金が含まれています。毎月支払う額が決まっているため、生活設計を立てやすいのがメリットといえるでしょう。
しかし車の所有権は店舗にあり、自身は使用者との位置付けになります。したがって原則最初に定めた契約期間を満了するまで解約できず、車を車を手放したくなっても、処分できない点がデメリットです。
3.現金一括払い
現金一括払いは手数料や金利がかからず、最も安く車を購入できる方法です。所有権も保有でき、売却・廃車を自由に行えることがメリットです。
しかし予算を上回るとグレードや車種を再検討しなければならないことがデメリットといえるでしょう。
また、最近では現金一括払いでの値引き交渉が難しいことがあります。余裕資金がある場合は一部を頭金として支払い、残りをローンにするなどの方法がおすすめです。
まとめ
車のローン審査を問題なく通過するには、自身の年収や勤続年数などの属性情報を把握するとともに、これまでの信用情報に事故の履歴がないかを確認することが重要です。
審査に通らないときは信用情報を開示請求して確認したり、申し込み基準を再度チェックしたりと、一旦自身の情報を整理することをおすすめします。
ローンが通らないときに車を購入する方法と合わせて、車の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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